令和3年度 の 社 協 活 動 に 向 け て
第五地区社会福祉協議会
会長 北村 正昭
第五地区社協会員の皆様方には、日頃より社協活動全般にご理解とご支援をいただき感謝申し上げます。
さて、地球上に百年に1度発生しているといわれる病原菌が昨年より「新型コロナウイルス」という名で蔓延し、いつ収束するのか分からない状況下にあり、行事の中止や延期を余儀なくされたことは誠に残念であります。
本年度の社協基本方針は昨年度を踏襲し、「行事ありきの活動から地域のみなさまのニーズに即した事業に軸足を置いた企画・運営」を具現化するための3重点目標(①
高齢者への見守り活動 ② 居場所づくりへの支援 ③ ネットワークの構築)を掲げました。さらに、上記目標に向け第五地区社協として「地域住民のつながり」や「地域力を発揮出来る仕組みづくり」を強化するため、実情を把握し課題を明らかにした上で活動を推進したいと考えております。昨年度、各自治会長様にお願いしたアンケート3項目(居場所づくり・老人[敬老]会活動・子供会活動)の結果と分析を基に「居場所づくりの在り方」に係る冊子を作成し皆様にお配りしました。
この冊子には、居場所づくり(おしゃべりサロンなど)の在り方・第五地区における活動実践例、貸出しツール一覧及び補助金申請マニュアル等が記載されています。本年度もぜひご活用ください。
最後に、コロナ禍の中でも感染防止対策を講じれば小人数での趣味の会や小集団活動等は可能と思います。各連合や各自治会での広がりを期待しています。
◎山王台福祉部の活動について
令和2年11月7日
山王台福祉部
山王台では、福祉部(町内自治会の専門部の一つ)として月1回のペースで、行事を企画、運営しています。目的は、町内の皆さんの交流の場を作る事です。
その月一回の活動をまとめると、次の3点になると思います。
1<山王台を出て活動する>
◎ 桜を見る旅
◎ 静岡の良さ発見の旅
一人では、出かけられないけれど、みんなが居れば、お互いに助け合うこと楽しい旅ができ、人間関係においても新しい発見があります。
2 <町内人材の活躍の場として活動する>
◎ おしゃべり会
① 町内で消防署を退職した人に、防災や怪我の手当ての方法を教え てもらう。
② 町内で体育の先生をしていた人に健康の話やラジオ体操の手本を 見せてもらいながら、体を動かす
③ 町内で製薬会社を退職した人に、食品の栄養素とその効用につい て解説してもらう。
④ 趣味やボランティアで活躍している人に、詩吟や大正琴の演奏を してもらい、みんなで歌う。
⑤ 町内で蕎麦打ちが得意な人に蕎麦を打ってもらい、参加者で会食 する。
◎ 写経の会
◎ 筆で学ぶ会
◎ かな文字を書く会
◎ 年賀状の作り方講座
町内在住の書道家を迎え、筆を使って書く活動を行う
◎子供会と共催のおしるこ新年会
幼児、小学生、保護者、高齢者が福祉部の作るおしるこを一緒に食べて交流する
◎山王台文化祭
町内の人が制作した作品や小中学生の作品を展示し、作品を通した交流の場を作る。
◎福祉部たより「ささやき」
日頃思うこと、町内の昔話、体験談など、書き手に内容を任せて、年4 回の発行を通して、話題提供の一助とする。
3<外部の方の協力を得る活動>
① マンドリンとギターによる演奏会
② 市役所生涯学習課による出前講座を利用した健康講座
③ 文化財センター主催による沼津の文化財を知る旅
4 課 題
1 参加者の固定化と新たな参加者、特に男性参加者の勧誘
2 月1回の会を新鮮で、魅力ある内容にするための企画力
3 埋もれている人材発掘
◎「居場所づくり」の取組みについて
自由ヶ丘一区自治会
1 自由ヶ丘一区敬老会(敬老会)での取組み
(1) 目的:
① 現在行われている老人会(敬老会)をより魅力ある活動にすることにより、「居場所」としての機能を高める。
② 諸活動を通して参加者相互の交流を深め、生き甲斐と健康維持を図る。
(2) 活動:
① 開催:原則月1回実施
② 内容(プログラム):
● 折り紙
⇓
● 体操 軽いストレッチ⇒(沼津ふるさと体操」 *着座のままでも可能
⇓
● ゲーム・漢字クイズ
⇓
● おしゃべりタイム(交流タイム)
・折り紙(手先の運動)/体操(全身運動)/ゲーム・漢字クイズ(脳トレ)/
おしゃべりタイム(心のケア)
・休憩時間を含め2時間程度の活動
③ 外部機関との連携(年数回)
・ 沼津市の出前講座より講師の派遣を依頼
・ サンウェルぬまづより講師の派遣を依頼
・ 第五地域包括支援センターより講師の派遣を依頼
2 成果と課題
<成果>
(1) 社会的参加が促され、長寿社会を生き甲斐をもって活動できる参加者が増えた。
(2) 参加者の体力の維持(向上)がなされる。
(3) 活動の場が町内高齢者にかかわる情報交換の場ともなり高齢者への見回りや諸支援へ繋がっている
(4) 「居場所づくり」の活動が自治会全体の活性化に寄与している。
<課題>
(1) 活動の担当者・補助協力者を探すのが困難
*民生委員・自治会長への依頼・協働が必要
(2) 参加者の減少(高齢化による)。新規参加者が少ない。
(3) 自治会役員の任期が1~2年であるので継続的な協力者を確保する事が難しい。
(4) 運営上、活動資金が十分でないこともある。
3 地区社協およびコミュニティ推進委員会社会福祉部への依頼
(1)「居場所づくり」にかかわる啓発的な広報をお願いしたい。
(2) 人的・物的な支援をお願いしたい。
(3) この活動に係るネットワークを構築したい。
4 情報
(1) フレイル予防運動(金岡地区・寿町公会堂等)
*フレイルとは加齢により身体が老い衰える状態のこと
・参加者: 65歳以上
・目 的: 健康・体力チェック・ 健康・体力維持・適切な栄養摂取・社会的参加
コミュニケーションの場提供
(2) 居場所づくりの推進(開北地区)
・居場所づくりにかかわる活動を年4回実施
・チラシ・口コミによるよびかけ
・民生委員・婦人部等33人の協力者がある。
・若い年齢層の協力者も増えている。
・お弁当も用意し魅力のある集まりを目指している。
◎沼北町における老人会と子供会活動
沼北町自治会
沼北町は約900世帯で、沼津市でも十指に入る大きな自治会です。また、本自治会でも少子高齢化による諸問題は生じていますが、町内のスローガンである「人と人とがふれ合う住みよい環境、明るい町づくり」を目指しています。
(1) 自治会としては、老人会と子供会には町内行事全てになるべく多くの方が参加するよう常に働きかけ、三世代交流を大切にしています。
(2) 老人会と子供会は助成金を出していただけるだけでなく、各行事に若い世代の人たち も積極的に関わってくれるのでありがたく思っています。
(3) 各部が毎年主体的・組織的に行事の企画運営をしてくれる土壌があります。
(4) 伝統や継続を大切にした活動をしています。老人会では幟道(のぼりみち)の清掃活動を月2回、 30数年間以上実施していて、この活動が認められて平成30年に環境大臣賞を受賞しました。また、毎年、開北小1年生を対象に「昔の遊び」を教えたり、金岡保育所七夕祭り交流会に参加したりしています。多くの老人会会員の方は会の諸活動を通して社会的つながりと貢献に自己肯定感や心の居場所を感じているようです。
沼北町松葉会(老人会)の活動
① 幟道通(のぼりみちどお)り花壇清掃(月2回)
② 日帰り旅行(自治会・松葉会合同年1回)
③ 金岡保育所七夕まつり交流会
④ 出前講座利用開催
⑤ 町内まつり参加
⑥ グランドゴルフ(月2回明電舎グランド借用)
⑦ 毎週木曜日グランドゴルフ(高沢公園)
⑧ クリスマス会
⑨ 自治会新年会参加
⑩ 松葉会新年会
⑪ 町内餅つき大会参加
⑫ 自治会と合同で開北小1年生対象に昔の遊びを教える。(年1回)
⑬ 趣味の会(月1回) 自治会館
⑭ 輪投げ(月2~3回) 自治会館
⑮ おしゃべり会(月1~2回) 自治会館
⑯ 自治会・松葉会合同グランドゴルフ人会(年2回)
⑰ 開北体協グランドゴルフ大会出場(年2回)
*その他市老連行事は参加しております。
*自治会より開北連合・コミュニティの各行事には参加して下さる様お願いしております。
沼北町子供会の活動
① 年度初め集団登校指導
② 年度初め新入学児童父母旗振り
③ 開北校区祭参加
④ 開北小球技大会出場
⑤ レクレーション
⑥ 町内まつり参加(おみこし作り・町内練り歩き)
⑦ 夏休みラジオ体操(5日問)
⑧ 開北小PTAまっり参加
⑨ 沼津市子供会球技大会出場
⑩ 町内餅つき大会参加
⑪ 集団登校年2回実施
⑫ 年度末あがりこ・さがりこレクレーション
* 自治会より助成金を出しております。
令和2年度第五地区社協の活動について
第五地区社会福祉協議会
会 長 北 村 正 昭
第五地区社会福祉協議会に携わっている、役員の皆様には大変お世話になっております。昨年度は、第五地区社協の年間行事 「高齢者仲間づくりの集い」
「健康づくりの集い」 が台風19号および新型コロナウイル感染症の影響から中止を余儀なくされました。役員の皆様と力を合わせ準備を重ねてきただけに、とても残念でした。
今年度の活動方針では、私たち地域社会の急激な少子高齢化が進む中で、10年後を見据えた地域づくりが喫緊の課題となっていることから、以下のことを考慮しました。
人生百年時代と言われる現在、高齢者の健康寿命を延ばすために食事や運動等、健康管理は最低限必要ですが、それ以上に「人とのつながりを日常的に持つこと」がとても大切なことであります。キーワードは、「社会参加」で仕事やボランティア、趣味や楽しみなど、さまざまなことに前向きに取り組むことだと思います。したがって、第五地区社協としては、事業計画による「健康講座」や「講談」「講演」のような、いわゆる集める行事だけでなく、高齢者が自ら参加し楽しめるカラオケ、将棋、囲碁、盆栽、切り絵、折り紙、さらに、おしゃべりサロンでの会話や映画鑑賞等、同好の会として仲間が集まる会を立ち上げ輪を広げたいと考えています。
また、地域全体を見て高齢者の比率が35%を超えていることから、地域の活性化に向け身近にできる福祉活動として、挨拶・声掛け・見守り(新聞入れの溢れ、洗濯物が夜も出ている、回覧板の手渡し運動)等をできることから始めて、震災時の共助にも有効な「向こう三軒両隣」の精神を復活させる活動がこれからは大切と考えます。
さらに、社協活動は、子どもたちだけでなく親同士の交流等、三世代が対象であるので、親子や家族対象の行事として季節に応じた 「タケノコ堀り」 「海岸での地引網」
「ミカン狩り」 等の企画も考えています。
上記の視点から、本年度第五社協の基本方針は、「行事ありきの活動から地域の皆様のニーズに即した事業に軸足を置いた企画・運営」とし、これを具現化するために3重点目標を設定しました。
① 高齢者への見守り活動
② 居場所づくりへの支援(誰もが気楽に立ち寄れる[おしゃべりサロン]を各自 治会などに設置・設立)
③ ネットワークの構築および支援(自治会長・民生委員・市社協・第五地域包括支援センター等)
なお、今年発生の新型コロナウイルス蔓延は、終息目途の想定が困難な状況にあるため、事業計画の延期や中止があることも視野に対応をお願いします。
自治会社会福祉活動紹介
◎自由ヶ丘一区自治会
(9月掲載予定)
◎山王台福祉部だより