自治会新聞

山王台福祉部だより

 

自治会だより「ささやき」の発行を通して
山王台福祉部 河村かよ子

 山王台福祉部発行の便りは、21年前の19 9 9年から発行しています。来年の3月で、90号を迎えます。この便りの目的は、記事を話題に語り合い、お互いを知り合い、人と人との気持ちを結びつけていくことを目的に始めました。内容は、町内行事のお知らせ、健康維持の方法、エコ活動、防災、趣味、時の話題など、多岐に亘っています。
 今年は、新しく自治会館を立て直して4月に完成しましたので、「山王台の昔話」と題して、山王台の自然、戦後の町内の様子、町内にあったお店や事業所の事、近くの商店街の賑わいなどの思い出を92歳になる方が書いています。この記事は、高齢の方々にとっては自分の青春時代や子育て時代を『懐かしく思い出し』、若い世代の方々には、昔の町内の様子を知ってもらい、『山王台は、いい所だな』と愛着を持ってほしいとの願いが込められています。書かれた記事からの様子を紹介します。
 「山王台は、大昔、愛鷹山の噴火による溶岩が流れ着いた先端に位置しているとのことですので、山で降った雨水が地下を通って山王台に湧き出ている場所が、たくさんあります。」との情報に、今は、暗渠になったり、井戸を使わなくなったりして、湧き水に気が付く人がほとんどいませんが、記事を読んだ若い人が、山王台の「台」の意味を理解してくれたと聞きました。
 また、「歳末大売り出しを山王台の近くの商店街が大々的に展開し、大当たりの1等賞の車が当たった」との話も出てきました。若い人たちが、まだ車が珍しかった時代を映画「always 三丁目の夕日」を見るようにタイムスリップして、体感してくれたようにも感じています。便りが配布されると、町内で行き交う人が「便りを読みましたよ。」「私が忘れていたことを思い出させてくれました。」「町内にいても知らない人の事を思いがけなく知って、嬉しくなったよ」「次も楽しみにしているよ。」など、ささやかではありますが、話題提供に貢献できているのではないかと思っています。
 今、コロナ感染予防の為、隣近所の人たちが、自治会館に集まって、交流することが厳しい時です。道で会っても、以前のように、ちょっと長い立ち話も、お互いに遠慮してしまいます。新しい日常生活の習慣を身に付けるよう求められている今だから、便りを通した情報が町内の人達と、穏やかにつながっていってほしいと願いながら、次の発行の準備をしています。

庄栄町南自治会だより